外陰炎 |
どんな感染症か
外陰とは、性器の外側の部分(恥丘(ちきゅう)、大陰唇、小陰唇、陰核、外尿道口、腟前庭(ちつぜんてい)、会陰(えいん)など)の総称です。 外陰部の痛みやかゆみ、ときには違和感が主体です。外陰部が発赤したり、はれたりもします。炎症が慢性化すると、皮膚や粘膜が白っぽくなり、がんこなかゆみが続きます。 外陰部の所見と、外陰や腟分泌物中の病原体を検出して行います。 原因を探し、これを治すとともに、かゆみに対しては抗ヒスタミン薬やステロイドホルモン含有の軟膏やクリームを塗ります。また、高齢者のように外陰や腟粘膜の弱い場合は、ホルモン剤を投与して強化を図ります。 外陰部のかゆみは、いろいろな原因で起こります。2~3日しても治らない時は産婦人科を受診しましょう。とくにがんこなかゆみが続く時は、外陰の硬化性苔癬(こうかせいたいせん)(外陰部の粘膜が白く硬くなる)や悪性病変も考えられるので、必ず医師に診てもらってください。 |